自分自身に対しての評価が高い人を自尊心が高いといい、評価が低い人を自尊心を低いといいますが、あなたは自分自身にどれほど肯定的な認識をもつことができていますか?
実は心理学的に非常に重要で自尊心が高い人と低い人とでは、ありとあらゆる場面でとる選択肢は変わってくることがわかっています。
わかりやすいのは、何か初めてのことをやる時とかです。
- 「とにかくやってみよう!」
- 「やってから考えよう!」
- 「自分にはできない。」
- 「無理だから・・」
このように自尊心の低い人は『やらない理由ばかり』を探してしまい、そして結局やらなかったり、やってもすぐに諦めてしまいます。
では、実際具体的にどのようなアクションや態度が自尊心が低いのか?その実例をもとに
- 自尊心の高い人にはどんな特徴があるのか
- 自尊心高めるにはどうしたらいいのか?
を解説していきます。
自尊心が低い特徴9選
その1:他人の言う事に従って自分の精神を押し殺す
自分は他人の言うことに従って、自分自身の精神を押し殺すことしかしていないがします。
もっと自尊心を高く持ちたいとことですが、今の環境もそうさせてくれない原因だと思っています。
自分は25歳の時に病気を患いました。
今では医者の制限付きで働かざるを得ない体です。
なので、一緒に住んでいる彼氏や居候に家賃を払ってもらっている状態だったりするんですね。
そうすると自然に自尊心も低くなっていきます・・
自尊心を高く持ったところで、自分の今の状況が軽く打ち砕いてくれますので。
今はちょっと体調がよくなったら外に出て働く、体調の悪い時は自宅で働くという方法で心の調和をとっています。
ちょっとでも働いていると少しの自尊心が保つことができるので。
自分の意見も言わせてもらえないのは悲しい存在だと我ながら思います。
その2:反論できない
学生時代の部活で理不尽な言動を許してしまったことを思い出す時。
未だにそんな思いでに縛られているなんて情けないとは思います。
部活の競技の上手下手でマウンティングするのは当たり前でしょ、と堂々と部活が世界のすべてと言わんばかりに言い放った相手に対して同意してやり過ごしてしまったんです。
もっと自尊心が高ければ、卒業して部活を辞めればタダの人になるんだし競技の上手下手以外でも長所はそれぞれあるはずだからそれを見るべきだ、と反論できたと思う。
当時は、理不尽なことを言われたと誰にも話せずに自分の中でしまいこんだ。
蛇に睨まれた蛙みたいでかわいそう・・なんで反論しなかったのか。
だけど、当時の自分はそうやってやり過ごすことしかできなかったのだと思う。
その3:常に誰かと自分を比較し足りない部分に目が行く
ついつい他人と自分を比べて『あの人に比べて私は』『あの人はあんなに活躍しているのに私は』と思ってしまいます。
できるだけ意識してそういう考えを持たないようにはしているのですが、ふと気がつくとこういう考え方をしています。
それに気がついたときに『自分って自尊心低いなぁ』と感じます。
自分に自慢できることがなく、他人を羨んでは『自分はダメだ』と感じていました。
自慢ができることがないのであれば、努力をしてスキルを高めるとか、勉強を頑張るとか方法があるのですが、それもせずにただ悩むばかりでした。
そんな風に感じる自分が嫌でまた落ち込むという、悪循環の中で悩んでしまうのです。
承認欲求が強いのですが、それが満たされることがないため自尊心の低さに繋がっているのだと思います。
その4:周囲に認められない自分
一度、軽自動車に乗り換えた時がありました。
この時は、ガソリンも掛からず、タイヤ代も安い、オイル交換も安い、税金や保険も安かったので良い面がありました。
しかし、乗ってる自分が嫌になり、心まで小さくなってしまいました。
軽自動車に乗っていると、周りから「それだけの人」と見られているような気がしてしまい自分に自信が無くなり、乗りたくない気持ちになりました。
言い訳するのも恥ずかしいので、経費が掛からないからと言いました。
乗ってる自分が恥ずかしい気持ちで、やっぱり大きい車にしようと思いました。
以前よりもお金は掛かりますが、高級車だと周りが認めてくれる気がします。
恥ずかしさも無くなり、心が大きくなりました。
その5:自分の意見に疑問をもつ瞬間
私は友人から相談を受けるような場面で自分の自尊心は低いなあと感じることが多いです。
恋愛や仕事のことなどどちらかと言えば聞き上手な方なので相談を受けることが多いのです。
例えば転職を考えているという友人に対して、理由を聞いた上で前向きな理由であれば背中を押しますし、不平不満だらけの後ろ向きな理由であれば現在の仕事を続けるようにアドバイスをします。
ただし、相手の不平不満に対する思いがストレートできっぱりしているような場合、相手のペースにのまれて結局は相手の持って行きたい結論に導かれてしまうようなことがしばしばあります。
私自身の意見を持って話を始めたはずが、途中で自分の意見に疑問が出てくるのです。
最後まで自分を信じて意見を貫くというのが苦手で結局私の考えってなんだろう、と落ち込むようなことも多いです。
ただ一方で、世の中の人間関係、自分の意見を押し通すことだけが全てでは無いとも感じます。
自分のような良く言えば他人の意見を許容できるような性格の人がいてもいいかな、なんて思う時もありますね。
その6:バカにされた事によって
次女と二人暮らしをしています。
長女・次女ともに、女の子は厳しい受験勉強をしないで済むように中学受験をし、長女はそのまま中学、高校、大学へそのまま進み長女は大学の寮に入りました。
次女が高校生になった時、少しばかり理系の方ができるタイプだったために、私のことをバカにするようになりました。
私が英語を一緒に勉強しようか?というと、かなり冷ややかな態度で「自分より成績の悪い人と勉強しても無駄だから」とばっさり言われました。
そこから「自分はバカで人の役に立たない人間なのだ」と落ちて行きました。
ですが、最近の「働き方改革」で、自分は社会に貢献していないただの専業主婦だということも合わせて、勉強のことから始まった自分のズタズタになったプライドがさらに他のことにも波及していき、専業主婦をやめて仕事に出なければいけないのではとも考えました。
とはいっても、何ができるのかわからない・・そんな風に過ごしてきました。
そして自分が「バカな人」ということを気にしないようになるまでにかなりの時間がかかりました。
というのも、次女は、勉強のことでしか比較することができません。
でも生きていく上で、勉強ができるだけで、人生が上手くまわるわけではありません。
きっと次女は、受験が終って社会に出て見ないとわからないでしょう、とは思いますが・・
その7:仕事でミスをしてしまったとき
仕事でミスをしてしまった時に、自分に失望してすごく落ち込みます。
「こんな役立たずいない方がマシだ」
「他の人はできるのにできない自分はどこかがおかしい」
「人に迷惑ばかりかけて自分が存在している意味はあるのか」
とずっと考えてしまいます。
友人に話を聞いてもらい
「そんなこと実際に誰かに言われたの?」
と言われたとき、自分で自分を執拗に責めて必要以上に落ち込んでいることに気づき、自尊心が低いんだなと思いました。
他人が上手くいっていると気持ちが落ち込み、他人がミスをしているのを見るとホッとして気持ちが楽になります。
他人との比較でしか自分の価値を見出せず、卑屈になってしまう自分が嫌になります。
自尊心がもっと高ければ、できない自分も受け入れて悩むことに時間をとられず、もっと前向きになれるのになと感じます。
その8:基本的に自分をダメだと思ってる。
仕事や友人との会話のなかでも、自虐的な内容の話や自分が我慢することで納めることをよくやってしまいます。
また、自分のことを基本的にダメだと思っているので相手の意見や行動に流されてしまったり、決断を迫られたときに自信をもって答えることができないことが多々あります。
もっと、自信を持ちたいと思いますし自分の意見をもっと出していきたいと思っているのですがなかなかできていないです。
完璧主義なところと、幼少のころからすべて一人で物事をこなし他人の手を借りたり機嫌を損ねることをとても嫌っていたところが原因で自尊心が低くなったのだと思います。
また褒められたという経験より、あなたならもっとできるというタイプの言葉や向いていないなどの言葉をかけられてきたことも原因となっていると思います。
本当はもっと、普通にしていたいのに自分なんて…などと思うことが多く、疲れてしまうことが多いので、少しでも自分のことを自分で褒めてあげられるようになりたいと思っています。
自尊心が低いデメリットと自尊心を高める方法
ここでは実際に自尊心の低い人達のエピソードを紹介してきましたが、自尊心が低いと色んなデメリットがあるのがわかりますね。
- 自分と他人を比較して自分を落としやすくなる。
- 自分の意見や主張を言えなくなる。
- ミスを気にして次の解決策が見えにくくなる。
- 他人に言われたことを気にしやすくなる。
- 周囲に認められようとし周囲の反応でご機嫌がきまる。
このように、どうしても自尊心が低いとメンタル的にも現実的にもあまりいい事はありません。
それだけならばまだいいのですが、それ以上に自尊心が低いと大きなデメリットがあります。
それは、『誰かの可能性』をつぶしてしまうかもしれないということです。
自尊心が低いことそのものが下記のような習性を生み出してしまいます。
- 人や社会の悪い部分を見てしまう習性
- 他者と比較して正否を決める習性
- ミスに対して許せない
- 他者の評価で何かが決まる
こうなると、自分だけでなく誰かや社会もよい側面を見れなくなるし、何かが悪いという癖は抜けません。
ミスに対して余裕をもてず、自分に共感してくれないものを敵とみなし、無理に共感をしてもらおうとしてしまって結果的に相手からエネルギーを奪う可能性があるのです。
だからまずは自分の弱いところを認めるところから始めてみましょう。
そして『ダメな自分』がいるように『ダメな部分がある人』を認めてみるところからでもいいので自尊心を高める活動をしてみてください。