と思う人っていると思いますが、自尊心が高い人の中でも
- 「この人のことは信頼できるよなぁ」と感じる人
- 「え・・自尊心高すぎっ!ウザッ!」と感じる人
このように2パターンいますよね。
自尊心が高いほうがいい!みたいにも言われていますが、こうやって考えてみると自尊心が高いからっていいわけでもなく、どっちかというと真逆の印象を与えることもあるわけです。
そして、そういった『自尊心が高い』みたいな人でも『実は自尊心が高くない・・』というのはよくある話。
そういう場合は、そもそも自尊心が高いということが本当はどういうことかを捉え違いをしているかもしれません。
そこでここでは、自尊心が高そうに見えて実は自尊心が低い人の事例をいくつか紹介していき、そこから本当の自尊心とは何かについて解説をしていきます。
ここを勘違いしていると、自尊心を本当に高めたいと思った時に大きな障壁になりかねないので覚えておいてくださいね。
自尊心が高い?!そう見えるけど、実は自尊心が低い人の実例10選
その1:モテそうな雰囲気を醸し出す男
職場に、一見は友達や知り合いが多そうに見える人がいました。
恋愛の話などをよくする人だったので、自分はモテると思い込んでいそうな雰囲気があります。
飲み会にもよく誘われていると言っていました。
見た目も清潔感があって、それなりにモテそうな雰囲気はありました。
ただ、親しくなってみると、意外にも異性からモテていないことがわかりました。
その場かぎりの関係や、あまり恋愛経験もないことがわかってきました。
合コンに誘う友達もあまりいないみたいで、私のことを人数合わせに誘ってくることもあります。
そこまで親しくはない私を誘うということは、あまりプレイべートでも同性の友達がいないのではないかと思いました。
現在思うことは、言っていることと実際は違うなと感じます。
その2:本人に対して遠慮なくダメ出し!
アパレル店員をしていた頃に一緒に働いていたスタッフの女の子がいました。
彼女は森泉さんと黒木メイサさんを足して割ったような見た目とクールな雰囲気がありました。
また、某有名ブランドもいくつか経験があることから仕事に対する自信もあるようで、いい意味でも浮いた存在でした。
だからかスタッフ間はとても仲の良いお店でしたが、1人混じらず一匹オオカミ的な存在でしたね・・。
私の場合は彼女とはシフトの時間が合わなく、入れ違いでの勤務でしたが、他のスタッフに話を聞くとやはり自信からか人へのダメ出しも多く、あの人はダサいやメイクがダメなど本人に直接言っていたようでした。
挙げ句の果て、同じ店に立ってること自体が恥ずかしいとまで言ったこともあったようで・・
あの子が言える感じでもないよね!という会話も普通なら出るのでしょうが、見た目にも仕事っぷりにも誰も口出しできないほどの人でした。
あまり印象が良くないまま、しゃべる機会があり、話をして仲良くなると
親から否定をされて育ってきたようで、誰かをけなすことで自分の方が上だと気持ちを持つことしかできない。
と悩みを打ち明けてくれました。
見た目にも自信がなく、努力をし続けてきた。強気な感じでしか振る舞えないけど、実は自信がないのだと‥。
人を否定することでしか自分を肯定することができないのだと可愛そうな気持ちになりました。
3.褒められた・感謝されたと報告する
私の友人Aは事あるごとに
「上司にすごく褒められた」
「お客様にとても感謝された」
と報告してきます。
最初は好意的に聞いていたんですが、あまりにも頻繁に「褒められた感謝された」という報告が多く、なおかつ
その友人Aと同じ職場の友人Bの話だと、周囲に褒められたと言い回っているわりに職場の人は誰も友人Aがそこまで褒められている場面を見た事が無いらしいんです。
それを聞いたせいで友人Aの話を疑うようになりましたし、なんて自尊心が高いんだ。
と呆れてしまいました。
しかしある時、友人Aが
「私はこんなに頑張ってるのに皆認めてくれない」
という内容の愚痴を私に話してきました。
どうしてそこまで褒められたと周囲に言いふらしてるのにそんな愚痴が出るんだろう、と疑問に思い考えたのですが、きっと友人Aは
「自分で自分を肯定できない」
ので
「他人から自分を肯定してもらう」
ことに執着しているのではないか。
私はこれだけ頑張っている。
他人から感謝される、評価される人間なんだと周囲に思われたいのではないかと考えました。
この結論で改めて友人Aの言動を聞き、ああこの子は自分に自信が無いんだなとすんなり思えるようになったんです。
現在も友人Aの褒められた自慢は続いていますし、正直聞いてて良い気分では無いのですが、彼女は彼女なりに色々抱えているんだろうなと思うようにしています。
その4:熱くなって自分の意見をいう先輩
私が社会人1年目の頃に出会った先輩で、普段はとても人当たりが良いのですが、否定された時や自分の意見と違うことを言われた時に、熱くなって自分の意見を言うような先輩がいました。
私はその先輩はとても自尊心が高い人だと思っていました。ある日、その先輩は他の方に否定されたことに対して、いつものように自分が正しいと言わんばかりに熱くなっていました。
その後、自分のデスクに戻った先輩は机に突っ伏して独り言を言っていました。
何を言っているのか気になったので、近くに行って聞いてみると、「僕は間違っていない。僕が正しいんだ。」と呪文のように繰り返していました。
その光景を見てから、先輩は自尊心が低いかもしれないと思うようになりました。
5.ベンツに乗ってる人
ベンツに乗ってる人なのに、細かいのであまり良く思いませんでした。
神経質で細かい人は、一緒にいるとこちらまで疲れてしまいます。
人間はどうしても車でその人を判断する生き物な気がします。
プライドが高く、負けず嫌いですが、細かいので男らしくありません。
自分を強く見せたがる気持ちは分かりますが、男の価値はそこではありません。
肩書きや役職で人間は決まると自分勝手な発言をします。
自分のプライドだけで生きていける世の中では無いと思います。
弱いところを見せるのも人間であり、助けてやりたいと思う気持ちを持つのが人間です。
この人は、自分を大きく見せたがる弱い人間に見えました。
見栄は張れば張るほど自分が苦しくなりますので、しない方がいいです。
6.人気者であこがれられていたキャリアウーマン
会社の先輩のWさんはいつも自信満々で、スタイルも良くメイクもばっちりなキャリアウーマンです。
会社の中でも人気者で、若い社員は皆憧れていました。
落ち込んでいるところなの見たこともなかったので『自尊心が高い人なんだろうな』と思っていました。
しかしあるとき大きなプロジェクトが、Wさんの失敗により他部所に持って行かれてしましました。
一緒に仕事をしていた私はWさんに誘われて飲みに行くことに、そこで今まで見たこともないWさんの弱い部分を見たのです。
酔っ払ったWさんの口から出てくるのは普段からは想像もできないような自尊心の低い愚痴でした。
『私みたいな女』『誰も認めてくれない』はじめはびっくりしましたが、憧れの彼女も私と同じように悩むんだなと親近感を覚えました。
今では前以上に彼女のことが好きで、一緒に働けて嬉しいと感じています。
7.自信をもってという職場の上司
職場の上司の話ですが、いつも周りには「もっと自信を持って働いてもらわないと困る。」と言った内容の小言を言うのが日常茶飯事でした。
堂々とした態度でいつも言ってくる為、相当自尊心が高いんだろうなって思っていました。
しかし、その上司が仕事の面でちょっとしたミスをしてしまった時、「私なんかが出来る仕事ではなかった。」といったことを、上司の同僚に話しているのを聞いてしまったのです。
その時、いつもは大きく見える上司がとても小さくみえて、さらにはちょっと悲しい気持ちになりました。そんな言葉聞きたくなかったなって思いました。
現在もいつもと変わらない堂々とした態度で小言を言ってはいますが、上司なりに自分も自尊心を高く持とうと必死なのかもしれないなって思って関わっています。
8.自信家に見えて自慢話も多い人
初めて会った時はすごい自信家に見え、自慢話も多い人で、自尊心高いなぁと思ったのですが、何度か会うにつれて、違う一面が見えてきた人がいました。
はじめは自分の勤めている会社や部署、仕事内容、自分のポジションがいかにすごくて重要か、今までどんなことをしてきたのかなどを自慢げに話していたのですが、だんだんと見えてきた一面は、いちいち聞いてきたり確認してきたりしたことです。
具体的には、初めて会った人がいると、
「その後にその人が自分についてなんか言ってた?」と、自分のことどう思っているのか聞いてきたり、出かけるにも決定事項に対して
「本当にそれでいいか?」
「みんなそれで本当によかったかなぁ、、」とか。
また遊びに行った後は、
「みんな楽しかったかなぁ・・?」などいちいち聞いてくるようになりました。
あんなに自信家に見えて、本当は他人からの目を気にしたり、心配性すぎるところがある人なんだなと思いました。
どちらにしろ苦手なタイプなので、少し距離を置くようになりました。
9.他人に関しては常に上から目線な態度
以前勤めていた会社の同僚、30代後半の女性についてです。
その人は一言でいえば「人に厳しく自分に甘く」というタイプでした。
他人に対しては常に上から目線な態度で、ちょっとした言動についても自分にとって気にくわないものであればかなり強めに批判・糾弾するのですが、自分のミスなどについては
「まあ仕方ない」
「許してよ」
「他の人はチェックしてくれないのかしら」
と言い訳や責任転嫁を繰り返していました。
そんな彼女を見て
「プライドが高すぎる」
「人より自分は上だと思い込んでいる」
と呆れていたのですが、ある日その人から他の人の陰口を聞かされた時に、ついに堪忍袋の緒が切れた私は少し強めの口調で「そんな話を私にしないでください」言い返しました。
すると彼女はうろたえたような表情を見せて、最終的には「どうせ私は…」と何やら自虐的なことをつぶやいていました。
その様子を見て私は、
「実は自分に何一つ自信を持てないのかもしれない」
「この人が普段他人に対してきつくあたるのは、そうでもしていないと自尊心を保てないからでは」
と思いました。
そのため現在は、その人に対して「怒り」というよりも「少しかわいそう」という思いがあります。
10.一目置かれる存在で要領よく場を仕切る
私の職場では、女性従業員が殆どです。そのため、陰湿ないじめのようなことも多く、ストレスも半端ないようです。一時的に彼女達の職場に入った時に、何かしら一目置かれている存在の一人に気が付きました。彼女は見た目は控え目ですが、要領はよく、場を仕切る能力にも長けています。
彼女はプライベートで資格を取得していたり、貢献度も高く見られているので、身近なスタッフにも、きつい発言や、ちくりとくるような言い方をしています。また、気に入らないと、ねちねちと周囲に言っているのがわかりました。
そんな風で、
「私は特別」
「私は優れている」
といった感じを出しています。
彼女は、私の存在に対しても受け入れがよくなく、何かしら失礼な感じのことも言われました。
時には
「新人さんが辞めていくのは、私が原因ね。」と、わざと聞こえるような言い方をすることもありました。
ところが、ある日、会議の席で接客のシュミレーションを言い渡されました。代表が彼女と私でした。
彼女の自信満々な接客姿勢は私からは完璧に見えましたが、課長の目には気に入らなかったのか、皆の前で不合格を言い渡しました。
私に対しては、何故か「こういう言い方のほうが、まだ的を得ている」という感じで合格となりました。
それから数ヶ月後、彼女は思いがけず、彼女は職場を去ってしまったのでした。
会議での差のつけられ方に、自信が打ち砕かれたのかな、と考えずにはいられません。
本当の自尊心を手に入れるために必要なこと
ここでは一見自尊心が高そうだけど実は自尊心は低かったというエピソードを中心にはなしてきましたが、こういう人はなぜかウザく感じてしまうものです。
というのも、自尊心が実は弱いけど強がってるだけですからね・・。
他者を受け入れることもできないし、感謝もしにくくなってしまうんですよね。
でも実はこれ、無意識的にやってしまいがちなんで注意が必要です。
だから本当に自尊心を高めたいと思うのならば、
自分のダメな部分でさえも求められるチカラ
が必要になってきます。
というのも、
自尊心=自分のダメな部分もいい部分も全て受け入れる力
だからです。
なので、自尊心を本当の意味で持っている人の特徴は
- 自分がダメな部分があると認めれば人の事も認めることができるようになるし、頼る事もできるようになる。
- その分だけより自分自身を認めて発見する。
このようになります。
本当の意味で自尊心が強くなれば、もっともっと他の誰かを認められ、その分だけ自分自身も認められるようになります。
だから「できないものでもできるようになる」が普通になっていくんです。
「自分はできるようになるんだ!」ということが分かっている人は、なんでも乗り越えられるようになるし、人にも勇気づけができるようになるのでぜひ自尊心を高めていってみてください。