これまでもっていた
- よくわからないけどもっていた自信
- 「これだけは!」と自分の支えだった自信
そういった自信を一気に失う、そんな自信喪失をした経験は誰だって1度や2度はあるはずです。
なので今、あなたの周囲にいる誰かが
という絶好調の状態だったとしても、いつかはその自信は失われる可能性が大いにあります。
では、私たちは一体どんな時に自信を喪失してしまうのでしょうか?そして、失った自信はどのように取り戻せばいいのでしょうか?
ここでは、ありとあらゆる方が自信を喪失した瞬間を12エピソードから「私たち人間が自信を失う典型的な瞬間」の理由から学ぶ、失った自信を乗り越えて本当の意味で自信を取り戻す方法について解説をしていきます。
自信喪失したエピソード11選
その1. 工場のライン自動化システムが私のせいで、停止した事
私は、システムエンジニアをしています。
自信喪失したのは、プログラマー時代の3年目の事です。
私は、新日鉄のラインの自動化をするためにシステム開発していました。
そのプロジェクトは期間も短く、毎日終電まで、そして休日出勤もしながらプログラムを作成していました。
結合テストも終わりオンラインに日がきました。
私たちは、システム室でログをチェックしながら、システムが間違いなく動いているかを確認していました。
3日の常駐で、問題なしという事でシステムを納品しました。
しかし、1か月後に突然システムが異常がでて停止してしまいました。
s時ラインが15分停止するだけで、1500万円の損害が出る工場だったので、私たちは急いで現場に向かいました。
調べてみたら、私が担当した機能でした。
その操業は特殊な場合の処理で、常駐時では動いていなかった様で・・自信があっただけに、自分に絶望しました。
私は、混乱して何もできなくなってしまったので違う人に修正してもらいました。
今でも、あの失敗の事は忘れられません。
処分は、上司が良い人だったので「点検の為に停止させた」と
いう事にしてくれました。
その2. 仕事でお客様からクレームがあり自信喪失してしまいました。
子供を2人産み、育児も少し落ち着いてきたので、アルバイトで仕事を始めました。
お客様からの電話の窓口業務が主な私の仕事でした。
あるお客様から私の名指しでクレームが入り、内容をお伺いすると、私が良かれと思ってお勧めしたことがその電話の方にはとても不快な提案だったようでした。
ひとりひとりのお客様に対して、親身に寄り添って対応していたのが、かえってその方にはおせっかいで私が上から目線で助言をしたと感じたようでした。
職場の上司にも、もう少しお客様と距離をとって対応するようにと注意されてしまい、自分の対応は丁寧さが一番の良さだと自信があっただけにとてもショックでした。
それ以来他のお客様からのクレームはひとつもありませんでしたが、その一人のお客様からのクレームで自信喪失してしまいました。
その3. 漫画家を目指していて
学生の頃、漫画家を目指していました。
初めのうちは実家で描いた漫画を出版社の新人賞へ送り、いくつか出した内の1本が大賞となって担当さんがつきました。
その頃は得意になっていたものですが、担当さんからの要望で2週間に1本30ページ分のストーリーを作ってネーム(コンテ)を出すように言われ、プロなら普通のことらしいので学業の合間にがんばりました。
完璧なストーリーを目指し、精魂込めて夜を徹して書き上げて1本目を提出したところ、担当さんから全否定され書き直すことに。
しかしあれ以上の(担当さん好みの)ものは描けず、5回くらい書き直した所で訳が分からなくなり別の話を描けと言われました。
そうしてそんなことを繰り返している内に1年以上が経ちました。
完成したネームは0本。
ひたすらコンテを描いていたのでペン画の技術も落ち、心もふさいでアイデアは何も生まれなくなってしまい…。
結局漫画家には向いていないことが分かり、諦めてしまいました。
プロはすごいと思います。
その4. 「人間関係」一番信頼できる友達だと思っていたのに
子供関係のママ友の事です。彼女とは10年以上の付き合いになりました。
子供たちに同じスポーツをさせて、平日の夜、週末はほぼ一緒にいました。
家族以上に共にする時間が長く、何でもお願いできる人だと思っていました。
その何でもお願いできる。が間違いだったのかもしれません。
彼女に「◯◯やってくれる?」と言えば、「うん。いいよ。」といつも引き受けてくれていました。
ある日、共通の友達に「○○さん。仲良くしてるから断れないじゃん。」って言ってたよ、って言われました。
ウソでしょ・・こんなに長い付き合いなのに。
「押し付けられていた。」
って言われた時には本当に涙が溢れました。
ショックはもちろんありました。
それ以上に自分の付き合い方、人に対する態度に自信がなくなりました。
彼女とは話し合い今でも友達です。
でも、元通りにはなれません。少し距離ができたように思います。
その5. 彼氏の「皆が私の事ないわーって」のひと言で自信喪失
高校生の時に同じクラスの男の子にすごくアプローチをされ、別に好きでも無かったのですが付き合った時の話です。
付き合い始めた時に、彼が少し前にクラスの男子と「このクラスで一番可愛いと思う女子は?」と話したと言いました。
私は中学の頃すごくモテた時期があったので、若干自信があったのでウキウキして聞いてみると
「俺が○○(私の名前)が可愛いと思うって言ったら、皆それはないわーって言ってたよ」と…。
クラスの男子一人を除いて全否定された気分になり、今まで引きずっていた栄光の中学の頃の自信が一気に消え失せました。
今思えば、その彼氏言わなくて良いことわざわざ言うなんて性格悪っと思いますが、あの頃はひたすらショックでクラスの男子に不信感いっぱいでした。
大人になった今でも自分に自信が持てず、合コンは参加したことがありません。
大勢の男性に「あの子はないわー」と言われると思うと、恐くて行く気にはなれませんでした。
その6. 長男が汚い言葉を使い、子育てに自信喪失しました。
5歳になる長男は、初めての子供ということもあり、赤ちゃんの頃から親子体操にいったり
リトミックに行ったり、スイミングにも通わせていました。
また1歳からは英語も習わせていて、しっかりコミュニケーションを取り、
正しく完ぺきな子育てをしてきたと自信をもっていました。
また、育児本も何冊も読み、長男は素直でいい子に育つと勝手に思っていました。
ただ、長男が5歳になり幼稚園に友達が増えてくると、汚い言葉を使いながら
男の子で戦いごっこなどを始めてしまいました。
また私にも口ごたえをし、反抗するようになり、あまりのショックに涙を流すこともよくありました。
自分の子育てに自信をもっていただけに、長男のいたって普通の成長に自分の理想の男の子とのギャップを感じてしまい、自分の子育てが間違えていたと自信喪失してしまいました。
その7. 恋愛で彼氏に振られて自信喪失しました。
高校生の頃に同じクラスの男子に告白をされて、彼氏ができて、1年ほど付き合いました。
私は彼氏とお互いに思いあっていて、うまくいっていると思っていましたが、高校の卒業するタイミングで突然ふられました。
その時、彼氏に
「1年間付き合ってきたけど、1回も思いやりを感じなかったし、付き合った当初よりも好きになることはなかった。このまま長く付き合えるとは思えないから別れてほしい。」
と言われてしまいました。
それまで、全くそんな彼氏の気持ちに気づかず、このまま大学に行って離れてしまっても付き合っていけると信じていただけに、とてもショックでした。
今まで彼氏がいましたが、すべて向こうから告白をしてくれ、結局私が彼氏に飽きてしまい別れを告げていたので、初めて振られてしまい自信喪失してしまいました。
その8. 子育てに関して
元々保育の仕事をしていて、幼稚園教諭と保育士の資格を持っていたので、子どもができた時、余裕を持ってこうやって育てようと色々考えていました。
いざ子どもが産まれると思っていたの全く違い、今までの知識や経験が無駄だと思うほど何の役にも立たず、
勤めてきた数年間はなんだったんだろう・・
あの数年間、私は子どもたちに何もしてあげられていなかったのではないか・・
と自信喪失しました。
どんなに本を読んでも、どんなに沢山の人に相談しても子育てへの自信が回復することはなく、毎日のように、私なんかが母親になってごめんねと思っていました。
「子どもと接するのが初めての旦那より、私の方が知識も経験もあるんだからしっかりしなきゃ」
「ただ子育てをしてきた親よりも私は専門知識があるんだから立派に育てなきゃ」
と思えば思うほど、自分で自分の首を絞めてしまい、辛くなっていきました。
子育てを始めて2年。まだまだ自信は回復しませんが、私の日々の奮闘をよそにすくすく育つ息子を見て、この奮闘も無駄ではないのかなと思えるようになってきました。
その9. 仕事で失敗して上司に怒られた。
私は事務員をしています。
取引先に数種類の書類をまとめて郵送しなければならないのですが書類に不備がありました。
判子を押し忘れたのです。
そのときは上司にさほど怒られませんでした。
まだまだ、初めての仕事だったのです。
そして、それを正そうと今度は、封筒に入れる前にチェックしようと思い、別の場所に保管していました。
そうしたら今度はそれを封筒に入れ忘れてしまったのです。
そのときは上司にこっぴどく怒られました。
二度目は厳しく怒られた為に、私も酷く落ち込んで自信が無くなりました。
私は対人関係のストレスにとても弱くて、直ぐに鬱ぎみになってしまいます。
ただ、思うのですが、人間なので同じ作業をしていたら、ケアレスミスは誰にでもあるのではないか?と思うのです。
そしてまた、そんな事を考えているのさらに自信が無くなりました。
その10. 仕事で上司に怒られて自信喪失しました。
大学を卒業して、入社した建築会社で初めて契約をとったときに会社で表彰されました。
その契約は、私が電話の営業でアポイントを取ったことから始まりましたが、
実際の商談は上司に常に同行してもらい、営業所の他の方々に資料を手伝ってもらったりして、無事に契約が取れました。
ただ、私は上司や営業所の人たちに感謝の気持ちを伝えきれていなくて、表彰式の後に上司に
「今回のお客様が契約できたのは、お前の力はほぼ無関係だからよく覚えておくように。
トーク能力もない、資料作成能力もない、今のお前にはなにもないから!」
とこっぴどく怒られました。
それまで私は、学生時代のアルバイトやサークル運営などの経験でそれなりにコミュニケーション能力は高く、
営業トークができていると思っていたので、とてもショックで自信喪失をしました。
その11. 子育てで医者に怒られ自信喪失しました。
長男が生まれて、初めての子育てということもあり、毎日必死で頑張っていました。
気になることは、ママ友に聞いたりネットで調べたりしていました。
長男は、よく寝る赤ちゃんで、夜寝る前にたっぷり授乳するとそのまま朝まで起きないこともよくありました。
ある時長男が朝なかなか起きないので、ベビーベッドを見に行くと、長男がぐったりしていました。
夏ということもあり、脱水症状だとすぐに思いました。
近所の小児科に連れて行くと、医者に
「夜によく寝るからといって、朝まで水分を摂らせないなんて考えられない!お母さん、怠けすぎです。」
と怒られました。
怠けているなどそんなつもりはなく、一生懸命子育てをしていただけに、医者に怒られて自信喪失をしてしまいました。
それ以来、長男が夜によく寝ていても、2時間おきに起こし授乳するようにしました。
自信を喪失する理由と本当の意味で自信を取り戻す方法
ここでは自信喪失をした事例をいくつか紹介しましたが、自信喪失というのは
これまであったと思っていた自信が、誰かや何かによって壊された感覚によっておこる心理
つまり、その自信を失った対象に対して
- 自分を過剰評価していた(自信ではなく過信だった。)
- 周囲の評価が厳しい(よりレベルが高いものを求められている)
だというのはなんとなくわかっていただけたと思います。
もしあなたが自信を喪失した理由を振り返ってみたとき、自信を喪失した理由が
- 自分を過剰評価していた(自信ではなく過信だった。)
- 周囲の評価が厳しい(よりレベルが高いものを求められている)
この2つであるのならば、
- あなたの実力をあげるか
- 今の自分でも自信喪失しない環境に変えるか
の2択が、あなたの自信喪失を乗り越えるために必要な事になります。
ただ、環境を変えた場合は下手すれば自信喪失した状態から逃げるということにもなりかねないので注意が必要です。
「まだまだいけそう」と感じるならば自信回復するまでは頑張ってみましょう!
自信は
- 自分を超えた経験が多いほど
- 困難をあなたなりに乗り越えるほど
ついてくるものです。
だから、できれば今の自分を超えるためのアクションをおこすこと。
それこそが自信を身に着けるための秘訣です。