私たち人間は誰しも愚痴を言いたくなる時があります。
愚痴を言うというとネガティブなイメージがありますが、実は愚痴をため込めばため込むほどストレスになってしまいます。
そのため、抑え込んだ感情を吐き出すためにも愚痴は必要な事ではあるんです。
ただ、愚痴を吐き出さないと自分自身がやられてしまうのはわかってはいるものの、ストレス発散のためであっても愚痴を吐き出すことができずにいる方がいるのも事実です。
そこで、ここではアンケートで得た、愚痴を吐き出せない方々のエピソードを紹介すると同時に
- なぜ吐き出すことができないのか?
- どうすれば吐き出すことができるようになるのか?
について話していきたいと思います。
愚痴を吐き出せないエピソードその1:男ばかりの職場のにおい問題
職場の臭いはデリケートな問題です。
男性が多い職場なのである程度は仕方がないとは思うのですがヘビースモーカーの男性が入ってきたときにはもう逃げ出したい気分でした。
その男性はスーツは1着しか持っていないというので常にタバコの臭いがして話すたびにさらにタバコの臭いがします。
そして外に出るとたいてい雨に降られ、傘をもっていないのでびしょびしょになって帰ってきます。
当然スーツの臭いは湿って臭さが増します。
さらに夏は暑いからとサンダルに裸足・・
貧乏ゆすりをするたびに足のくささも漂ってきます。
臭いは人によって感じ方が違うと言うし、自分も変な臭いがしているかもしれないと思うととても言うことができません。
でも我慢できるものでもなく誰かに聞いてもらいたいし快適な職場環境に改善してほしいので自分と同じように思っている人がいないかと思っています。
愚痴を吐き出せないエピソードその2:家を買う時に金を出してもらったから、文句が言えない
私の母親について愚痴を言いたいです。
私の母親はもう99歳です。数年前にベッドから転んで腰の骨折で、いまは足を引きづって両手杖で歩いています・
その後は食べることとトイレもどうにか一人で行けるようになり、夜もどうにか一人で寝れるようになりました。
しかし困ったことが出てきたのです。
それは食べることです。この作法とかマナーがすこぶる悪いのです。。
夜中に冷蔵庫から大きい牛乳を出して、それを口飲みです。
この牛乳は家族皆で飲むのだから、口飲みは駄目だと言ったのですが、何を言っているのだろうという反応で、その後も一向にやめません。
そのため牛乳のパックは他の誰も飲まなくなりました。
後は朝はパン食です。その時にジャムをつけるのですが、パンを小さく切ってそれにジャムを一杯つけて食べています。
それはまあいいのですが、あとビンからちょびちょびとなめているのです。
これも専用になりました。
後は通常の食事です。
カミさんはそれなりに気を使って柔らかいものを出しているのです。
しかし呑み込めないものをティッシュにいれて、それをエプロンのポケットに入れています。
私たちは食べられないものはお皿に残せというのですが、聞きません。
それを歩くたびにこぼすのです。
しかし家を建てるときや修理のときに婆さんがお金を大分出しました。
そのため愚痴も言えないのです。
これも私にそれなりの蓄えがなかったせいなのですが・・
でもこの我慢がとてもツライです
愚痴を吐き出せないエピソードその3:愚痴や文句が漏れる事を恐れて・・
子どもが通う学校で役員を引き受けた時に、その役員の代表になってしまったことがありました。
でも、ボランティアとは思えないほど仕事が多く、正直やめたいと思いましたし、役員をやっていないのに文句ばかり言う保護者に文句や愚痴を言いたいことはありました。
でも周りも全て同じ学校に通う子供の保護者なので、どこで自分の愚痴や文句が漏れてしまうのか、ばれてしまうのかわかりません。
そのため、誰にも役員代表の愚痴を吐き出すことはできませんでした。
役員が大変なことはわかっていましたが役員代表はその何倍も大変で嫌なこと、辛いことのほうが多いのに愚痴を言ってしまうとどこの誰から私が言った愚痴が漏れるかわからないので誰にも愚痴を吐き出すことはできませんでした。
愚痴が吐き出せないエピソードその4:好きだから悪いところより良いところを話したい。
今愚痴を言いたいのは主人との関係についてです。
普段はとても仲が良い方なのですが、いきなり突拍子も無いことをしたり、結構こちらがイライラさせられることが多いです。
例えばゴミ袋に物を捨てる時に、結構いっぱいになっているのに押し込まずちょんと置くだけとか。
ちゃんと押し込まないと袋から落ちてしまうと何度も言っているので、イライラ。
こういう愚痴を言えたらと思うのですが・・
ただ、やはり主人のことは好きなので悪く言うよりも良いところを話したいです。
それに、何度言っても理解してもらえないなど、もしかしたら発達障害かもしれないとかも考えてしまいます。
そういうデリケートな問題に発展するような愚痴は言いにくいですね・・
自分だけでイライラしているのがすごく嫌なので、愚痴を吐き出すことで誰かに共感してもらえたら良いとは思います。
愚痴が吐き出せないエピソードその5:告げ口が怖くて・・・
私の会社の上司に愚痴を吐き出せなくて、かなりストレスがたまっています。
仕事は派遣会社の営業です。
会社の立場が私のほうが下なので、直接上司にたいして愚痴を言う事はできません。周りの同僚に相談したいのですが、上司にたいして告げ口をする人がいるので同僚に対しても上司の愚痴を言わないようにしています。
私の上司は自分の仕事を私ばかりに押し付けてきます。
私も仕事がいっぱいなのに、なぜか他の社員には仕事をまわさなくて私にばかり仕事をまわしてきます。
残業も毎日4時間はしています。
仕事を断るとパワハラをされるので怖くて仕事を断ることもできません。
誰かに愚痴を吐き出したいのですが、家庭があるので我慢をしています。
愚痴が吐き出せないエピソードその6:愚痴を言うと自分が悪者になる可能性が・・
私の職場の係長は男性なんですが若い女性が大好きなようで、若くて可愛い子にはとても優しいです。
ですが私、のような中年の女性にはとても態度が冷たいです。
それでもその人の愚痴をこぼせないのは、私の心境を理解してくれる人が誰1人いないからです。
もしも、女性同士だからと言ってそんな若い女性の方に愚痴をこぼしたとしたら、その人達は係長という役職の人の味方になるでしょう。
したがって、私が悪者になる可能性が大きいのです。
その男性の係長より上の役職の人に相談しようとしても、皆、男性ですから、今度は私の「女性同士のひがみの愚痴」として捉えられ、面倒くさがられるだけだと思いますし・・。
このような状況下においては愚痴1つこぼしてません。
本当に理不尽だと思います。
愚痴が吐き出せないエピソードその7:上の上ににらまれそうな雰囲気がある
私の職場は、私意外にも、皆さん比較的に不満が多いと思います。
なぜなら、私の先輩で怖い人がいて、いつでもキレ気味の人がいるから。
自分の失敗は絶対に認めず、人のミスは指摘する、そんな嫌な人です。
けれどそんな奴に限って、係長や部長、課長などと言った役職のある人には媚びへつらって気に入られているのです。
ですから、そんな先輩の悪口や愚痴をこぼしたものなら、その上の人に睨まれてしまいそうな雰囲気があるので、何にも言えません。
前例として、ある時その先輩がつけた台帳にミスがあるのを見つけましたが、それを私が指摘したら、目上の人らみんなグルになって
「お互いをフォローしあうつもりで、君がやってあげなさい」
と逆に叱られました。
これが立場が反対だとしたら、こっぴどく怒られていたと予想されます。
そんなわけで、私たちは理不尽だと思いつつも黙っているしかないんです。
愚痴が吐き出せないエピソードその8:自分の親だから何も言えません
「老いたら子に従え」と、親に言いたいものです。
数年前、母親と主人と私とで同居していましが、残念ながら自分の親に嫌気がさし離れて暮らすことに。
同居していた頃を思い出すと、具合が悪くなります。
あの頃、2階建ての一軒家で、「私たち夫婦は仕事で朝早いから、起きてしまわないように、お母さんが2階がいいよ」
と相手を思っていうアドバイスにも、「大丈夫、1階の部屋がいいの」と主張。
主張をするのは気になりませんが、何日も経たずに「朝うるさくて起きちゃう!」とのクレームを入れてきます。
夫婦でフルタイムで働いていたのですが、「今晩何にするの?」と、私をお手伝いさん扱い。
母が友達を家に呼ぶのはいいけど、私が晩ご飯の準備をしなくてはなりません。
私の考えを伝えても伝えても、一晩寝ると同じコトをする母親は、寄り添うことを一切しません。
結果、主人の髪が真っ白になりました。
仕事上、引っ越すと言いましたが、ホントは夫婦の身を守るためだったとは、自分の親なので、愚痴を吐き出せません。
上手に愚痴を吐き出すための秘訣
ここまで愚痴を吐き出したいけど吐き出せない方々の実際のエピソードを紹介してきました。
エピソードを読むと見えてくるように、愚痴を吐き出せないそのほとんどの方が立場上・関係上、自分が不利になるから言えないという理由でしたね。
もしあなたが、愚痴をため込みたくない・吐き出したいと強く思うのなら、愚痴の言い方を工夫してみることをおすすめします。
- 自分にも悪い部分があるという前提
- どうしても愚痴を言いたい気持ちが止まらない。
この2つのニュアンスを含みながら伝えます。
- 「きっと私にも悪いところがあるんだろうけど・・何が悪いのかわからない。」
- 「わからなくてモヤモヤするからこそ愚痴を言いたくなるんだよ・・・」
こんな感じです。
これだけで随分愚痴がマイルドになるはずですし、後々バレても「私も悪い部分がわかってるけどと言いましたが・・」と言えますからね。
愚痴をただ愚痴で終わらせてしまうから悪影響になってしまうのです。
このような言い方だと、愚痴を愚痴で終わらせてるだけですよね。
なので、
- 自分にも悪い部分があるという前提
- どうしても愚痴を言いたい気持ちが止まらない。
この2つを意識して
このように伝えてみましょう。
もちろんリスクは伴いますが、愚痴を言えなくて抱え込んでいるよりはマシなので、ぜひ試してみてください。