赤ちゃんの衣類やタオルを洗う洗濯洗剤を選ぶ時に、洗剤のボトルに書いてある
「無添加」
という表示を基準にしているお母さん方はとても多いと思います。
実際に私もその内の一人です。
「無添加」という割に、ボトルの裏の成分表示を見て見ると、科学の授業でも聞いたことのないようなカタカナの名前がズラズラ書いてありますよね。
とある時からすごく疑問に思いましたし、
中でも、「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」という名前は成分表示の最初の方にくるので、
( ̄ー ̄?)
と不安になりました。
そんな不安な気持ちのまま子供の衣類を洗濯するのに使うだなんて嫌だったので、完全文系の私ですが(得意教科:英語)頑張って参考になりそうな文献を読み漁り始めました。
すると「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」は合成界面活性剤という事がわかったのです!
結論から言いますが「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」って響き的にめちゃ悪いやつっぽいんですが、実はそんなに悪いやつじゃないんです。
でもね、だからと言って、わざわざ「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」が入ってる洗濯洗剤を赤ちゃんの衣類を洗う洗剤として選ばなくても
確実に赤ちゃんに優しく安全な洗濯洗剤がドラッグストアやネットで買えるのでそっちを使うことを私、えみはお勧めします。
ではもっと詳しく解説していきましょう!
ポリオキシエチレンアルキルエーテル が入ってなく、赤ちゃんにお勧めな洗濯洗剤3選
「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」が何者なのか気になるかもしれませんが、説明しようと思うとちょっと科学チックな話になってしまいます(汗)
中には私のように頭の痛くなる方もいるかもしれませんので、あえて最初に「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」が入ってない洗剤のお勧めを紹介し、後ほど「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」の正体についてサラ~っとご説明したいと思います。
(なので、ご興味のある方のみ読んでみてください)
ただ、冒頭にもお伝えしましたが「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」は悪いやつではありません。
でも、
- 赤ちゃんのものにわざわざ、ちょっぴし不安が残る「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」が入った合成洗剤を選ばなくても良いのでは?
- 入ってない洗濯洗剤ドラッグストアに普通に売ってるよっ。
- もし使いたい洗濯洗剤に「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」が入ってるなら、もうちょっと赤ちゃんが大きくなった幼児期とかから使ったら良いんじゃないかな?
と思うので「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」が使用されていない洗濯洗剤をご紹介していきます。
今から紹介していく商品の主な洗浄成分は「石鹸」です。
石鹸の強みといえば
原料が天然油脂・脂肪酸(牛脂・パーム油・米ぬか油など)
であること。
赤ちゃん時代ってお肌がまだまだ弱い時期なので、その事を考えると赤ちゃんの期間は安心して使える洗濯洗剤を使っていきたいですよね。
赤ちゃんにお勧め洗濯洗剤その1.サラヤ「アラウベビー」
入ってる成分は
- カリ石けん
- ラベンダー油
- スペアミント油
この3つだそうです。
確かにアラウベビーのパッケージの裏を見てみても・・
すごくシンプルですよね。とても安心できます。
使用感としては全く問題ありません。においはほぼ無臭です。
なんとな~くハーブ(ラベンダーだと思われる)匂いがしますが、干した後かすか~に匂う感じなので私的には気になるものではありませんでした。
赤ちゃんにお勧め洗濯洗剤その2.みよし「無添加お肌のための洗濯用 液体せっけん」
MIYOSHIは大正10年より「せっけん」を作ってるせっけん会社の老舗です。
そしてもちろん、私達「人」の肌や環境にも優しく安心・安全なせっけんにこだわって作っていらっしゃいます。
そのみよし製品の「無添加お肌のための洗濯用 液体せっけん」も赤ちゃんの衣類等を洗うのにとてもお勧めです。
成分も
成分名称 機能名称 水 機能維持成分 純石けん分(脂肪酸カリウム) 洗浄成分
これまたとてもシンプルで安心できます。
私は実は、みよし愛用者で、現在はみよしの「そよ風」という洗濯洗剤を使ってます。
みよしの「そよ風」も、もちろん成分的には「石けん」なのでお勧めなのですが「香料」が少し入ってるので、赤ちゃんの衣類等に使うとなると・・「うーん・・気になる人もいるよねぇ」という結論に至ったのでこのブログでは非推奨とさせていただきます。
ただ「そよ風」は香料が入ってはいるものの、私的には匂いはほとんど気にならないです。かすかにフローラルに香るくらいですね。(私なら赤ちゃん用にフツーに使っちゃいます 汗)
ただ、口コミをみると「においが気になる」という方もいるので、感じ方は人によると思われます。
みよしのそよ風のレビューはこちら!
赤ちゃんにお勧め洗濯洗剤その3.シャボン玉石けん「シャボン玉スノール」
「シャボン玉石けん」は化学物質や合成添加物を一切含まない無添加石けんの製造・販売を行ってる会社で有名なので知ってる方も多いかと思います。
そのシャボン玉石けんさんから出されている「シャボン玉スノール」も、もちろん石鹸成分なので赤ちゃんに安心して使える洗濯洗剤です。
実は以前、洗濯洗剤を買い換える時に候補に出た一つではあったのですが、私はまだ「シャボン玉スノール」使った事がありません(汗)
でも、安心して下さい。ネット上では「シャボン玉スノール」の評価はかなり高く、
- 無添加なのに汚れもきちんと落ちるし申し分なし!
- 柔軟剤なしでもフワフワになった
- 余計なにおいがしないから助かる
- 敏感肌の子供の為に買い換えたら肌の調子がよくなった
といった口コミも多いです。
(こういった口コミを見たので私も買い替え時の候補にいれました。)
「シャボン玉スノール」の成分も一応見ておきましょう!
- 純石けん分(30% 脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム)
やっぱりとてもシンプルですね!
シャボン玉石けんさんの商品ですし安心して使えます。
無香料の洗濯洗剤で、しかも肌にも優しい『ダブルでお得』な洗濯洗剤とは?」
このたび『シャボン玉スノール』を実際に使ってみました!感想はこちらから「余談:赤ちゃんに柔軟剤は必要?
結論から言うと、赤ちゃんの衣類やタオルなどの洗濯に「柔軟剤」は不必要です。
今紹介した3点の「洗濯洗剤」はいずれも主役の洗浄成分が「石けん」なんですが、実は石けんには「洗うとふんわり」になるという特徴があるので、柔軟剤を使わなくても衣類やタオルが十分にふわふわになるんです。
ただ、やはり「柔軟剤」には
- 消臭効果
- 花粉をつきにくくする
- シワを防止する
といったメリットもある為、使いたいお母さん達も多いはず。
そんなお母様達の要望と「赤ちゃんにもなるべく優しい柔軟剤」という両方の希望をかなえた柔軟剤を3種類「赤ちゃんには柔軟剤ナシでOK!使いたい時は成分表示のココで判断」で記事で紹介しています。
よかったら参考にしてみてください。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル ってそもそも何?赤ちゃんに使っていいの?
みなさんは「界面活性剤」って聞いた事ありますか?
界面活性剤とは、異なる物質の表面(界面)に働きかけて仲を取り持つ役目のものです。
例えば、2つの「水」と「油」があった場合、その2つは普通混ざり合いませんが
界面活性剤があれば「水」の表面(界面)油の表面(界面)に働いてうまく「水」と「油」が混ざり合うように取り持ってくれるものです。
人間界に例えると仲人さんみたいな感じでしょうか。
この仲人さんみたいな「界面活性剤」ですが、実は
- 天然界面活性剤(せっけん)
- 合成界面活性剤(せっけん以外)
この2種類に分ける事ができます。
この「界面活性剤」で、わかりやすい図があったので見てみましょう。
そうなんです。なんか界面活性剤って聞いただけで嫌悪感を感じてしまいますが、実はせっけんも「界面活性剤」の1つなんです。
そして「ポリオキシエチレンアルキルエーテル 」せっけんではない、もう1つの方の「合成界面活性剤」に属してるわけなのです。
合成界面活性剤とは石油などから人工的に作られたもので、ちょ~っと毒性が強くて心配そうなものから、比較的安全なもの(きっと科学者様達の研究の賜物)まで様々です。
そんな色んな種類がある合成界面活性剤の中でも「ポリオキシエチレンアルキルエーテル 」は非イオン性界面活性剤に属していて、日本石鹸洗剤工業会さんの調査・研究結果によれば、「通常に使用する分には人の健康・環境への負担は少ない界面活性剤」なんです。
●ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル(C12-15)のヒト健康影響および環境影響に関するリスク評価
ヒト健康影響については、皮膚刺激性、皮膚感作性、急性経口毒性、反復投与毒性などの安全性データと、使用形態・使用方法などにもとづくヒト推定暴露経路・暴露量を検討した結果、通常使用時および誤使用時のいずれにおいてもリスクは極めて小さいと評価された。特に、長期間使用した場合の体内への継続的摂取について、ヒト推定最大摂取量とヒト耐容一日摂取量を比較したところ、ヒト推定最大摂取量はヒト耐容一日摂取量を下回っていた。
ヒト耐容一日摂取量 6mg/kg/日 > ヒト推定最大摂取量 0.00952mg/kg/日また、変異原性、遺伝毒性、催奇形性、繁殖性についても、毒性ポテンシャルは認められていない。
一方、AEは活性汚泥や河川水中の微生物による生分解性が良好であり、下水処理施設では効率的に除去されることが確認された。水棲生物毒性データに基づく推定無影響濃度と、環境濃度を比較したところ、環境濃度は推定無影響濃度を下回っており、現在の使用状況においてAEが生態系に影響を与えるリスクは極めて小さいと考えられた。
水棲生物への最大許容濃度 110μg/L > 環境濃度(最大値) 12μg/L以上のことから、通常想定される使用条件下においてAEはヒト健康および生態系に影響を及ぼすリスクは極めて小さく、安全に使用できる洗浄成分と考えられる。
このように、「ポリオキシエチレンアルキルエーテル 」は「安全に使用できる洗浄成分と考えても良い」という結果がでていますね。
かなり化学的な話になってしまったので、少々頭が痛くなったかもしれません。(汗)
もし、もっと噛み砕いた形で詳しく知りたい方は「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)について」を読んでみてください。
かずのすけさんのブログでも化学的な話で書いてはありますが、こんな私でも大体は理解できたので(わりと)わかりやすく書いてあると思います。
えみも、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの入った洗濯洗剤を赤ちゃんの衣類洗濯に使った事がある
実は何を隠そう、私えみも「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」の入った洗濯洗剤を我が子が赤ちゃんだった時に赤ちゃんの衣類の洗濯用として使ってた過去があります。
その洗濯洗剤がP&Gの「さらさ」です。
「さらさ」は
- 蛍光剤・漂白剤・着色料無添加
- 高活性オーガニック酵素配合
- 天然由来の香料成分を使用した「やさしい柑橘系の香り」
- 皮膚科医監修のもと、肌テスト済み
と謳ってたので、何もためらいもなく使っていたのです(汗)
さらさの成分を見て見ると
成分名称 機能/配合目的 水 工程剤 アルキルエーテル硫酸エステル塩 界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル 界面活性剤 プロピレングリコール 安定化剤 純せっけん分(脂肪酸塩) 界面活性剤 LAS 界面活性剤 クメンスルホン酸ナトリウム 安定化剤 水酸化ナトリウム pH調整剤 ホウ酸塩 安定化剤 クエン酸 水軟化剤 エチルアルコール 安定化剤 DTPA塩 金属封鎖剤 アルコキシル化ポリエチレンイミン 分散剤 香料 香料 ケア成分(セルロース系) ケア成分* エタノールアミン pH調整剤 水添ヒマシ油 安定化剤 塩化カルシウム 安定化剤 酵素 酵素 シリコーン 泡調整剤
となっていて、「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」が入っています。
・・が、特に何も問題はなかったので確か3年ほど使っていました。
しかし、2人目が生まれて少しした時にふと「さらさ」の成分を見た時に疑問を覚え、それから色々調べてみたら、成分において不安が残ったので「アラウベビー」を2人目が3歳くらいになるまで使ってました。
「さらさ」には確かに「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」が入ってはいますが、とても良い洗剤だと思います。干した後もそんなににおいも残らず、好きでしたしね。
でも今だったら、「さらさ」を使うのなら、赤ちゃん時代は「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」無配合の洗剤である「アラウベビー」を使って、後に子供が幼児期に入ったら「さらさ」を使うという選択をしますね。
やはり赤ちゃんの皮膚が弱い時期は「自然な」ものを使ってあげたいからです。
「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」は悪者ではない!でも赤ちゃんの時期はなるべく自然な洗濯洗剤を!
何度も言いますが「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」は確かに合成洗剤ではありますが、皮膚に対する刺激も弱い分類に入るものであるため、悪いやつではありません。
ただ、やはり使う対象者が「赤ちゃん」となれば話は別で、やはり自然で優しいものを使ってあげたいなと私は思います。
なので、ぜひ「赤ちゃん時代」だけは「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」不使用の洗剤を使って見て下さい。
使いたい洗濯洗剤に「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」の入ってたら、お子さんが十分に大きくなって、肌の様子なども見て「大丈夫そうかな!」と判断してから、使ってみましょう!
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